しし座流星群を観よう!


しし座流星群を観よう!



1999年の「しし座流星群」の観測方法を紹介します。

しし座流星群について

しし座流星群は毎年11月17〜18日頃に極大を迎えますが、1998年と1999年は33年ぶりに地球に母彗星であるテンペル・タットル彗星が近づきます。
そのため、この2年は、流星雨になる可能性があります。
しかし、残念ながら1999年の日本における極大時間は、11月18日の真っ昼間なのです。
しかしながら、予定時刻は得てしてズレるものです。
1998年のしし座流星群は日本で最もいいタイミングで見えるはずでしたが、極大時間が予想よりも18時間ほど早く、ヨーロッパでたくさん見られました(1時間に300個ほど)。
今回もズレて、日本でベストの状態で見られることを祈るばかりです。
17日の夜と18日の夜に注目しましょう。



11月18日 0:30

輻射点のある「しし座」は、夜中の0時過ぎに東の地平線から昇ってきます。この時点では、地形によってはしし座は隠れてしまい、まだ全部は見られないかもしれません。
しし座は「」を左右逆にした形(ししの大鎌と呼ばれています)が目印です。それを探してください。
なお、北の方角にはひしゃくの形をした北斗七星(おおぐま座)が輝いています。
また、南にはオリオン座が高く輝いています。
オリオン座の左下には、おおいぬ座があり一等星のシリウスがひときわ輝きます。
この時間には月は既に沈んでいますので、安心して観測できます。
ちなみに、この日の西の空に非常に明るい星がありますが、それは木星です。



11月18日 2:00

2時にもなると、しし座は完全に姿を現します。
輻射点が高くなってきたために、流れ星が多く見られるでしょう。どれくらい流れるかは神のみぞ知るところ。普段の行いの良さが試されるところです。



11月18日 5:00

この日の日の出は6時19分。5時になると、そろそろ夜明けが近づき、東の空が少しずつ明るくなってきます。
おとめ座のあたりに、とっても明るい星が見えます。これは金星です。明け方に見える金星は「明けの明星」と呼ばれます。
そろそろラストスパート! たくさん見えますように!




  1999/11/14 no-be-