ふたご座流星群を観よう!


ふたご座流星群を観よう!



1999年の「ふたご座流星群」の観測方法を紹介します。

ふたご座流星群について

ふたご座流星群は、「3大流星群」(しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群)のうちの1つです。小惑星パエトンの残した流星物質が流れ星を生み出します。
1998年・1999年に大出現したしし座流星群には及びませんが、毎年それなりに多くの流星を見せてくれます。極大時出現数は1時間に60個。この数値は光害のない理想的な場所における数値ですので、実際に見られる数はもっと少ないのですが。
今年の極大時間は、12月14日の20:00です。しかしながらこの頃はまだふたご座は低い位置にありますし、月(半月よりは暗いですが)が出ていて観測の妨げになります。月は21時過ぎには沈みますので、それからが本番ですね。


12月14日 20:00

輻射点のある「ふたご座」は、20時にはまだから昇ってきたばかりで低い位置にあります。
このふたご座の目印は、文字通り双子のよう同じぐらいの明るさで並んでいる2つの星です。この時間では上に見える星が兄にあたるカストル。下が弟のポルックスです。
しかしながら、その2つ以外の星が目立たないために、ふたご座の形は有名なオリオン座などに比べていまひとつ把握しずらいと思います。この時間においては、オリオン座の左側にあると考えるのがいいでしょう。


ちなみに参考までに同じ時間の西の空を載せておきます。

この時間に一番明るい星(月を除く)は、木星(−2.7等)です。
ちなみにその次に明るいのが土星(0等)です。



12月14日 23:00

23時には、ふたご座はかなり高い位置まで昇ってきます。
極大予定時刻は過ぎていますが、月が沈んでいることや、輻射点が高い位置にあることから、かえってこの位の時間の方がたくさんの流れ星が見えるかもしれません。



12月15日 2:00

2時にもなると、ふたご座は天頂高く、南の空に見えます。
この時間に見るのであれば、地面に寝っ転がって見るのが一番です。
でも、とても寒い季節ですから、しっかりと暖を取るようにしてください。




  1999/11/28 no-be-