我が征くは星屑の大海2001

我が征くは星屑の大海 2001


(最終更新日:2000年12月23日(土))

2001年 流星群カレンダー

2001年の主な流星群について以下にまとめましたので、参考にしてください。
2000年は、主要流星群の殆どが月明かりの影響を受けてしまうという、かなり条件の悪い年でした。しかも、関東地方では曇りも多く、散々でした。
でも2001年は月明かりの影響はそれほどなく、なかなか良好です。今年はぜひ観たいものです。

この中でオススメなのは、やはり比較的安定して見える「3大流星群」(しぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群ふたご座流星群)と、流星雨の可能性があるかもしれないしし座流星群です。
次点ではオリオン座流星群。そこそこ見えます。
1時間あたりの極大時出現数は天文年鑑の数値を使用しています。これは日本中央域で見られる平均出現数ですので、高原などの人工光の少ない場所ではこの数値よりも多く見られるでしょうし、都市部ではもっと少ないでしょう。
(参考文献:天文年鑑2001年版、朝日コスモス2000〜2005)

1月3日(水) 21:00
しぶんぎ座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に30個
別名はりゅう座ι(イオタ)流星群。(ちなみに「しぶんぎ座」という星座は現在はありません)
この流星群は、出現がわりと安定している、いわゆる「3大流星群」の一つです。輻射点は北斗七星の柄の先あたりです。
母彗星はマックホルツ第一彗星。
この流星群が活発な活動を見せるのは極大時間前後の数時間のみで、去年はこれが昼間にあたりましたが、今年はちゃんと夜にかかっています。
今年は夜半過ぎには月は沈んでくれます。
ちなみに、9日深夜過ぎから皆既月食が見られます。

4月22日(日) 13:00
こと座流星群極大
極大時出現数:1時間に10個
3大流星群に比べたら、だいぶ見える数は少ないながらも、そこそこ見えます。
たまに通常の5倍から10倍の突発大出現をすることがあるようです。1980年、1982年、1991年にあったそうで、今年はどうでしょうか。
母彗星は、サッチャー彗星。
今年は月もなく、完璧ですが、ピークが昼間で残念。

5月6日(日) 8:00
みずがめ座η(エータ)流星群極大
極大時出現数:1時間に8個
かの有名なハレー彗星が母彗星。
そこそこ見えるはずです。
みずがめ座自体は東の地平線から昇ってくるのが深夜2時ごろですので、夜更かしできないと観測できません。ピークが朝なのは残念。月もあります。

7月29日(日)
みずがめ座δ(デルタ)流星群極大
極大時出現数:1時間に8個
この流星群は、7月下旬から8月上旬まで見る事ができます。極大日にこだわらず、この前後で都合のいい日に見ましょう。
極大日の観測状況はまあまあです。
この時期のみずがめ座は、21時ごろから東の地平線上に見えます。

8月13日(月) 1:00
ペルセウス座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に70個
3大流星群の一つです。母彗星はスイフト=タットル彗星。
月齢23の月が23時頃昇ってきてしまうのが残念。
去年は条件が悪い上に天候が悪く、全然ダメでした。

10月8日(月) 17:00
ジャコビニ流星群極大
極大時出現数:1時間に1個
別名:りゅう座γ(ガンマ)流星群。母彗星は、ジャコビニ=チンナー彗星です。
アストロ球団でお馴染みの流星群です。
次回母彗星回帰は2011年です。しかし、母彗星回帰に関係なく小規模な発生はあるそうなので、要注意です。

10月21日(日) 10:00
オリオン座流星群極大
極大時出現数:1時間に15個
母彗星はハレー彗星。極大日前後数日間は同じくらい出現するそうです。
去年は雨で散々でした。
20時までには月が沈みますので、条件はバッチリです。

11月上旬
おうし座南流星群極大
極大時出現数:1時間に2個
母彗星はエンケ彗星。
ちょっとだけ見えます。
11月上旬は一晩中月が出ていて残念。

11月上旬
おうし座北流星群極大
極大時出現数:1時間に2個
母彗星はエンケ彗星。
おうし座南流星群同様、ちょっとだけ見えます。火球も多いとのこと。
11月上旬は一晩中月が出ていて残念。

11月17日(土) 23:00(11月19日に流星雨?)
しし座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に50個
母彗星はテンペル=タットル彗星。
33年ごとに流星雨の可能性がある流星群です。1999年はヨーロッパで1時間に500個近く見えました。
2000年は珍しく天候がよかったのですが、去年は月がしし座の真中に陣取っていましたので、最悪極まりない状況でした。流星雨にもならなかったようです。
日本ではしし座が東の地平線から昇ってくるのが0時ごろですから、極大時間の23時の時点では、輻射点は地平線下にあることになり、残念。
しかし今年は月が明け方昇ってきますので、月の影響はありません。

さて、英国のアッシャー博士は2001年・2002年にも流星雨の可能性があると指摘しています。出現候補は以下の3つです。
(1)11月18日(日) 19時01分(出現数:1時間に1500個)
(2)11月19日(月)  2時31分(出現数:1時間に15000個)
(3)11月19日(月)  3時19分(出現数:1時間に15000個)
ただし、アッシャー博士の予想は1998年・1999年についてはピーク時刻は大体一致しながらも、数についてははずれていたようです。上記予想を信じるかどうかはあなた次第ですが、万が一流星雨になれば、一生に一度の素晴らしい出来事になると思います

12月14日(金) 15:00
ふたご座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に60個
3大流星群の一つです。母彗星(母天体)は 小惑星パエトン。
ふたご座は位置的に一晩中見えているため、一晩に観測できる流星数ではこのふたご座流星群が最大となります。
今年は月明かりの影響は受けません。ふたご群は暗めの流星が多いので、月が出るとめっきり見える量が減るため、今年は条件は最高です。


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