我が征くは星屑の大海

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(最終更新日:1999/12/18(土))

2000年 流星群カレンダー

2000年の主な流星群について以下にまとめましたので、参考にしてください。
1999年は、主要な流星群がうまく月明かりの影響を受けないという恵まれた環境でしたが、関東地方ではあいにくの曇り続きで殆ど見えず、泣きそうな1年でした。
そして今年は、主要な流星群が殆ど月明かりの影響を受けてしまうのが痛いところです。
この中でオススメなのは、月明かりの影響こそ受けますが、やはり比較的安定して見える「3大流星群」(しぶんぎ座流星群ペルセウス座流星群ふたご座流星群)と、流星雨の可能性がほんのちょっぴりあるしし座流星群です。
次点ではオリオン座流星群。そこそこ見えます。みずがめ座δ(デルタ)流星群も、リニアー彗星ピークとほぼ同時期にピークがありますのでオススメです。
1時間あたりの極大時出現数は天文年鑑の数値を使用しています。これは日本中央域で見られる平均出現数ですので、高原などの人工光の少ない場所ではこの数値よりも多く見られるでしょうし、都市部ではもっと少ないでしょう。
(参考文献:天文年鑑2000年版、朝日コスモス2000〜2005、スカイウォッチャー1月号)

1月4日 14:00
しぶんぎ座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に10個
別名はりゅう座ι(イオタ)流星群。(ちなみに「しぶんぎ座」という星座は現在はありません)
この流星群は、出現がわりと安定している、いわゆる「3大流星群」の一つです。輻射点は北斗七星の柄の先あたりです。
母彗星はマックホルツ第一彗星。
去年は満月に近い月が出ていましたが、今年は月明かりに邪魔されません。しかしながら、この流星群が活発な活動を見せるのは極大時間前後の数時間のみ。今年はそれが昼間にあたっているために、辛いかもしれません。

4月22日 7:00
こと座流星群極大
極大時出現数:1時間に6個
3大流星群に比べたら、だいぶ見える数は少ないながらも、そこそこ見えます。
たまに通常の5倍から10倍の突発大出現をすることがあるようです。1980年、1982年、1991年にあったそうで、今年はどうでしょうか。ちなみに、1999年は天気が悪く、しかも突発なしでした。
母彗星は、サッチャー彗星。
今年は月も明るく、条件は悪いです。

5月6日 2:00
みずがめ座η(エータ)流星群極大
極大時出現数:1時間に8個
かの有名なハレー彗星が母彗星。
そこそこ見えるはずです。
昨年とは逆に、月の影響は受けませんので条件はとてもいいです。もっとも、みずがめ座自体が東の地平線から昇ってくるのが深夜2時ごろですので、夜更かしできないと観測できません。

7月29日
みずがめ座δ(デルタ)流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に8個
この流星群は、7月下旬から8月上旬まで見る事ができます。極大日にこだわらず、この前後で都合のいい日に見ましょう。
極大日は、月明かりに邪魔されにくく、条件がいいです。
この時期のみずがめ座は、21時ごろから東の地平線上に見えます。
ちなみに、なぜこの流星群がおすすめかというと、7月26日にリニアー彗星が近日点を通過するからです。この彗星も一緒に見れば一石二鳥。29日には西の空でおとめ座と北斗七星との間に2〜3等級の明るさで見えるはずです。双眼鏡を使って見ましょう。

8月12日 19:00
ペルセウス座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に30個
3大流星群の一つです。母彗星はスイフト=タットル彗星。
月が満月に近く、しかもそれが3時ごろまで沈みません。条件がとても悪いのが非常に残念です。
去年は条件が良かったため、私は気合いを入れて観測しようとしたのですが、天候が悪く、シオシオのパアでした。

10月8日 10:00
ジャコビニ流星群極大
極大時出現数:1時間に1個
別名:りゅう座γ(ガンマ)流星群。母彗星は、ジャコビニ=チンナー彗星です。
アストロ球団でお馴染みの流星群ですね。1998年は13年ぶりに母彗星が戻ってきたのでたくさん観測されたそうですが、今年も昨年同様、大出現する可能性は殆どありません。
しかし、1999年は極大日翌日に小規模な発生があったそうですので、どうなるかはわかりません。
ちなみに、次回ピークは2011年です。

10月21日 4:00
オリオン座流星群極大
極大時出現数:1時間に15個
母彗星はハレー彗星。極大日前後数日間は同じくらい出現するそうです。
去年は月が沈んでから、そこそこ見えました。
0時ごろから半月よりもやや細めの月が昇ってきてしまいます。27日ならば新月なのですが・・・

11月3日 5:00
おうし座南流星群極大
極大時出現数:1時間に3個
母彗星はエンケ彗星。
ちょっとだけ見えます。
ちなみにこの日、半月に近い月が、地球から最も遠くなります。40万4378km。・・・と言われても、全然ピンとこない数字ですけど。

11月上旬
おうし座北流星群極大
極大時出現数:1時間に3個
母彗星はエンケ彗星。
おうし座南流星群同様、ちょっとだけ見えます。火球も多いとのこと。
満月なので、大変つらいです。

11月17日 17:00
しし座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に60個
母彗星はテンペル=タットル彗星。
1999年は33年ぶりの流星雨の可能性がありました。またしてもヨーロッパでたくさん見えたようです。1時間に500個近く見えるなんて、ずるいですね。日本ではどうかというと、1999年の12月18日はあいにくの天気でしたが、19日は活発な出現が見られました。
2000年は流星雨とまではいきません。日本ではしし座が東の地平線から昇ってくるのが0時ごろですから、極大時間の17時の時点では、輻射点は遥か地平線下にあることになります。アメリカで好条件だそうです。残念。
(なお、スカイウォッチャー誌によると極大時間は11月17日の15時となっています)
しかも、半月に近い月がしし座のやや上に陣取っているため、条件は悪いです。
2001年に活発な活動を日本で見せるという研究者もいるとのこと。そちらに期待したいところです。

12月14日 9:00
ふたご座流星群極大 <おすすめ>

極大時出現数:1時間に20個
3大流星群の一つです。母彗星(母天体)は 小惑星パエトン。
個人的には、毎年天候がどうにかなり、それなりの数が見えるので、印象がいい流星群です。
しかし、今年の月は満月の2日後ですから、比較敵明るいです。それがふたご座のすぐ近くにありますので、条件は非常に悪いです。


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