八景島シーパラダイスに「ウォーターシュート」というアミューズメントがあります。 斜面にレールが設置してあり、ボートが勢いよく滑走し、激しい水しぶきをあげて着水するというアレです。 八景島シーパラダイスのウォーターシュートの凄いところは、船が滑走中も、その先頭に“船頭さん”が何もつかまらずにバランスだけで立っていること。 そして滑走した船がバシャァッと水しぶきをあげて着水する瞬間に、船頭さんがぴょーんと2〜3mジャンプし、船の上にドンッと着地するのです。 バシャァッぴょーんドンッ。いやはや、凄い技術です。 で、私はそのの決定的瞬間をデジカメ写真に収めようと思ったワケです。 船に客が全員乗り、スタンバイ。 合図とともに、ゴーッと船が滑走してきます。 そして私も、カメラに水しぶきがかかるギリギリのところに陣取り、着水予想地点に対してあらかじめカメラを構え、その構図内に船が入る一瞬を待ちます。 着水! 同時に、船頭さんが宙に舞います。 そして次の瞬間、船頭さんはそのまま船に着地します。 私もシャッターを切りました。 しかしながら、私が撮った写真はタイミングが少しずれていました。 船頭さんがあんまり跳んでいるように見えません。 実は私が使っているデジカメは、シャッターを押した時間と、実際にシャッターが切れるタイミングが違うのです。 次回は、そのへんのズレを計算に入れた上でシャッターを押さなければなりません。 ![]() あと、写真を見る限り、船をもう少し大きく撮りたいところです。 残念ながら私のオンボロデジカメにはズームなどという高価な機能はついていません。 ズームするためには、カメラマンが被写体に近づくしかありません。 幸いなことに、さきほどの撮影では、水しぶきが私のところまであまり届きませんでした。これならば、もう少し近づいても問題なさそうです。 私は数歩踏み出しました。 さて、傾斜の頂上で次の船がスタンバったようです。 私は予想着水地点にカメラを向け、その構図内に船が入るのを待ちます。 合図とともに、ゴーッと船が再び滑走してきます。 このとき、ゴーッという滑走の音がさっきよりも大きいなぁ、と思いました。 なんでだろう? そうか、ウォーターシュートは2レーンあって、さっきは遠い方のレーン。で、今回は近い方のレーンで滑走しているのか。 ということは、さっきよりも近い!? ということは水がかかるってこと? なぬぅ? しかし、そこでカメラマン魂が発動しました。 「シャッターチャンスをつかむのだ。ここで逃げてなるものか!」 敢えてその場に踏みとどまります。 ゴーッ! あ、なんか妙に船が近い〜ッ! バシャア! ![]() 痛いくらいです。 ウォーターシュート側の私の半身は見事にずぶぬれです。(号泣) 当然ながらデジカメもびしょ濡れです。 滝のように水がしたたるいい男。 撮影は中断。泣きながらその場を後にします。 ずぶぬれ状態は、このあと園内を回る際に絶大な影響がありました(涙)。 でも、デジカメは無事でした。現実に、こうしてその時の写真をアップできています。 何よりも、高潔なるカメラマン魂が守れたのでありました。 漠然とした満足感がそこにありました。 今回の結論; 本当は逃げるのが間に合わなかったんです。 |
2001/11/23 no-be-