和菓子作り体験ツアー

和菓子作り体験ツアー


さて、先日、家族で湯河原温泉に行って来たのですが、ついでに味楽庵という和菓子店で和菓子作りの体験をしてきましたので、その報告をば。


こちらがその味楽庵です。
所要時間1時間で2種類の和菓子を作るらしいです。
作った和菓子はその場で食べてもいいし、持ち帰ることもできます。
ここが味楽庵

さて、私はこの和菓子作成をするにあたり、当HPに載せるにふさわしいような、変な形の和菓子をつくってやろうと息巻いておりました。
具体的に言うと、とぐろを巻いたDrスランプ風の大便の形とか。(またかよ!)

こういう企画になると、私のアドレナリンの分泌は急増するのでした。



しかし、中に入ると、その望みが怪しくなってきます。
なぜなら、今回の和菓子作り体験の参加者はたったの4人だというのです。
和菓子職人が作り方を教えてくれるのですが、完全に手取り足取りの家庭教師状態です。
(写真は味楽庵HPより)
作成風景(HPより)

職人さんといえば、自分のする仕事に誇りを持っていることでしょう。
その目の前で、教えてもらっている手順を無視して大便を作るなんて、失礼すぎてできないではありませんか!(涙)

ちなみにこの前日は数十人の大所帯だったそうです。マスコミも来たとか。
そういう状態ならば、遠くの席で先生に見えないように早弁をする学生の如く、陰でこっそりとえげつない作品を作り上げるのに・・・。



で、今回はよりにもよって、大ベテランの和菓子職人というか、社長じきじきに和菓子の作り方を伝授してくれたのです。
ありがとうございます。やりにくいことおびただしいです。
(写真は味楽庵HPより)
匠(HPより)



ともあれ、和菓子作成は始まりました。2種類の和菓子を作ります。
作る和菓子は季節ごとに変わるそうで、今回はひまわり芙蓉です。
匠の指示通りにあんこをこね、整形していきます。
とても逆らえる雰囲気ではありません。
和菓子こねこね

ちなみに、かなり衛生面には気を使っており、作成の際には必ず手を消毒します。
写真を撮るためにカメラに触ったりしたら、また消毒です。基本的にはカメラマンがいないと作成中の本人は撮影できません。
(このため、作成中の写真はあまりありません)


というわけで、匠の教えてくださるとおりにひまわりが完成。

ひまわり
ああっ、ごくフツーの和菓子。(涙)

和菓子を作れること自体は面白いのですが、本当は私が作りたいのはこれではないのよ・・・とは声に出して言えない意気地のない私。



んでもって、もうひとつの課題である芙蓉を作ることに。

しかし、ここで僥倖が。

一緒に和菓子をつくっていた相棒が、事情により途中で戦線を離脱することになったのです。
このため、相棒の分の芙蓉も私が作ることになったのです。つまり、一人で2個つくるということ。

そこで、匠に頼み込みました。
「ひとつは真面目に作りますから、もうひとつはオリジナルの形にしてもいいですか?」

それに対して、匠はいともあっさりと
「いいですよ」
と言いました。

うむ、これならば匠の指導も受けることになるので、顔をつぶさないで済みます。



とりあえず、通常版芙蓉を作成。
芙蓉

そして、続いてオリジナルを作成。

しかし私とて人の子。さすがにこの状況で大便は作れないです。

材料の餡を見て、作れるイメージを検索します。

基本は白。
ひまわりの時に使った紫の餡も少し残っているなあ・・・

これで頭に浮かぶものは・・・

これ!

オリジナル和菓子

あまり下品なものは作れず、これくらいがギリギリの妥協ラインです。

なお、当初私はオバQの目を彫刻のような感じに白い餡でつくったのですが、それを見た匠は「合作にしましょう」などと言いながら手を加えてくれました。紫の餡で目の玉を入れてくれたのです。

おかげで、すっかり瞳孔の開いてしまったオバQになりましたが。



ちなみに、余った葉っぱのパーツを装着。
アダム風オバQ

オリジナル和菓子アダム



さあ、食べましょう。

これからは大人の時間です(?)。

ベリベリベリ

中にあんこが入ってますね。

「ぎゃーーーーー」
べりべり



痛いらしく、が出てきました。
そして号泣



頭の中を割ってみると、ちゃんとあんこが詰まっていました。

めりめりめり

「うぎゃーーーーーー」

アンパンマンみたいですネ。

すぱっ




と、いうわけで、和菓子作成体験でした。

おいしゅうございました。


自分で好きな形が作れるととても楽しいです。

匠も、
「2つのうち1つは好きな形にするのもいいかもね」
などと言っていました。

おそらく、次回以降の教室では、「オバQの形した和菓子を作った人がいましてね」などと語り草になっていることでしょう。

やはり大便にしなくてよかった。(笑)


今回の結論;
 粘土細工が好きな人にはオススメです。機会があればアンパンマンとか作りたいですね。






  2004/7/13 no-be-