前回、立ち食いそば屋で、「スーパーデラックス立ち食いそば」というものを食べましたが、我々悪食研究会(←このネーミングは今考えた)は、実はあの他にも、ある1つのメニューを考案し、食べていました。 世の中には、月見そば、というものがあります。 これは、生卵が1つ乗っているそばですが、生卵を夜空に冴え冴えと輝く「月」に見立てるあたり、名付けた人の上品さが伺い知れます。 卵は、栄養素の固まりのようなもので、栄養補給のために卵を1日に1個食べるとよい、と言われています。 だったら、卵をたくさん食べれば、元気モリモリではないか、私はそう考えました。 そんなわけで、買った食券は以下の通り。 明細としては・・・ (1)かけそば ¥270 (2)玉子 ¥50 (3)玉子 ¥50 (4)玉子 ¥50 (5)玉子 ¥50 (6)玉子 ¥50 (7)玉子 ¥50 (8)玉子 ¥50 (9)玉子 ¥50 (10)玉子 ¥50 (11)玉子 ¥50玉子をおまけにつけただけなのに、ベースの270円かけそばに対して、3倍近くの値段になってしまいました。 このそば、名付けて「百目そば」。 これは、生卵が10個乗っているそばですが、生卵をおどろおどろしい「妖怪・百目についている眼球」に見立てるあたり、名付けた人の上品さが伺い知れます。 ちなみに「百」は実際の数が100というわけではなく、数が多い、という事を意味します。←何となくそれっぽい解説 さて、カウンターで食券11枚をばさっと全て出したところ、店員(おばちゃん)が言いました。 「あーあ、卵ばっかりこんなに出しちゃったの?」 どうやら食券を買い間違えたと思ったらしいのです(無理もないです)。 しかし我々は落ち着き払って、自信満々に言いました、 「いえ、これでいいんです」 このセリフを自信満々に言うあたり、我々がバカウィルスに脳までヤラれている証明に他なりません。 ちなみに10個の生卵をすべてそばの入った丼に入れようとすると、溢れてしまいます。仕方なく卵は別の丼に入れることになりました。 こんな感じです。 私はかなりのインパクトを受けたのですが、みなさんはどうでしょうか? しかし、やはり1つの丼に入れないと、真の姿にはなりません。百目そば担当者である友人Kは、卵を全部入れるスペースをつくるために、先に少しつゆを飲み、麺も少し食べて減らしました。 そして合体したのがこれ。 これは極めて贅沢なそばです。本格的卵料理のオムレツですら、1人前に卵を10個も使いませんよね。 直接生卵(しかも10個)を、どりゅんと飲み込むのはためらわれたので、このあと卵をくずして、ぐるぐるかき混ぜました。 そして「そばつゆを飲もう」と思ってズズッとすすろうとした時、無警戒のところに突然白身がずるりん、と口の中に入ってきます。それもそのはず、表面に浮かんでいるのは、殆ど白身なのですから!これはかなり凶悪な奇襲食感攻撃だと思いました。 やがて麺はなくなってしまい、後半はひたすら生卵汁を飲み続ける、という悲惨な状態になります。 なお、この百目そばを汁まですべて食べきった友人Kは、食後しばらくの間、気分が悪くなってしまいました。卵10個分の破壊力はかなりあるみたいです。 胃に自信のない人は、決してマネしないでくださいね。(いないと思うけど) 今回の結論; 食べた人の感想 「もう、しばらく卵は見たくない」 |
1999/06/02 no-be-