カレーうどんをおいしく食べる方法


その日の昼、私はカレーうどんを食べていました。

ずるずるずる。

うん、うまい。
おいしいカレーうどんです。

カレーうどんを食べる

さて、私がなぜカレーうどんを食べているのか。
それは次の実験をするためです。


今日は、目黒にある、目黒寄生虫館に行くのです。

目黒寄生虫館
知っている方も多いと思いますが、ここは、亀谷医学博士の創設した日本唯一(世界唯一かもしれない)の寄生虫専門の研究機関・博物館です。
ちなみに入場は無料。

この寄生虫館には当然ながら、寄生虫の標本が飾られているわけですが、ここを見学したあとで、カレーうどんを食べようという企画であります。
さきほどは、比較のために、見学前にもカレーうどんを食べたのでした。
(この企画は、わりに話には上がりますが、実際にやる人はそれほどいなかったりします)


せっかくですから、中を紹介しましょう。

1階と2階に、こんな展示物が所狭しと飾ってあります。
うーむ、これは・・・
展示物 展示物 展示物


展示パネルにこんなものを見つけました。
展示物
で、拡大すると、
展示物
うわーー。

これは、バンクロフト糸状虫症。(たしか)
寄生虫のせいで、男性の大事なところが巨大化しちゃった症例です。
絶対にズボンに収まりません。まさに3本目の足。



さて、次の写真は、この寄生虫館の目玉。
8.8メートルのサナダ虫であります。
うわ
横には、参考にサナダ虫と同じ長さのひもが展示されています。これがまたそっくりなんです。というか、真田虫は、真田紐に似ているから付いた名前なので、紐がそっくりなのは当たり前なんですが。
それをスタッフのおねいさんが揃えているところ。
こういった寄生虫は、鱒寿司とかで感染したりするのですが・・・これを見ちゃうと怖くて食べられませんよ。



ちなみに、2階奥にある売店には、実にリアルなサナダ虫シャツが売っております。
売店
色が絶妙で、とどめに立体加工されているんですよ。2900円。
バッグもあります。
ちなみに、「本物の寄生虫入りキーホルダー」を土産に買っていこうと思っていたのですが、ちと高いので買うのはやめました。




そんな感じで見学は終わり、寄生虫館を出た瞬間に私が見たものは・・・
これも寄生虫に見える
きゃーーー、寄生虫が入り口に!!

いや、そんなはずは!

よく見たら、ただのリボンでした。

まぎらわしい! よりによって寄生虫館の入り口に!


そんなわけで、寄生虫館の見学を終えた直後は、何か長いものを見ると、すべからく寄生虫に見えるのです
これも寄生虫に見える
植え込みも寄生虫に見える!


これも寄生虫に見える
何しろ、目黒雅叙園のすらも寄生虫に見えるのですから、末期症状と言えます。

ちなみに、このあと喫茶店のケーキバイキングで、モンブランを頼んだ友人はステキな事になりました。(気づかずに頼んだらしいのですが)




そして、見学後に食べるのは、当然カレーうどんです。

昼間のカレーうどんは特に何も問題なく、とてもおいしいカレーうどんでした。

ところが見学後の今はどうでしょう。

すべからく寄生虫に見える現状では、当然ながら、うどんは寄生虫以外の何者でもありません。
ぎゃーー、こんなの食うのか・・・
カレーうどんを食べる

うどんを箸ですくうと、あまりにリアルな重さを感じます。
そうかぁ、寄生虫はこんな重さなんだ。
・・・いや、これは実際には寄生虫ではないのですが、そう思ってしまいます。

そして、うどんはつるりと箸から逃げます。
うわ、生きてる!!
・・・いや、生きてない、生きてない。

というわけで、味もよくわかりませんでした。うげ。
というか、究極の選択で「うんこ味のカレーと、カレー味のうんこ、どちらを食べる?」という問題がありますが、まるで「カレーうどん味の寄生虫を食べ」ている、そんな感じです。

この症状は1週間は続くのでありました。




今回の結論;
 タイトルは、「カレーうどんをおいしく食べる方法」でしたが、結論としては、「カレーうどんをおいしく食べる方法は、目黒寄生虫館に行った直後に食べないこと」ということになります。(なんだそりゃ)



ところで、翌日、山梨に行ってきた友人が土産を買ってきてくれました。
よりによっておみやげが
甲州のほうとう。

ぎゃーーーー、寄生虫だぁ!!!(涙)




  2003/4/6 no-be-