ホットケーキも重ねたい


しばらく前に富山旅行に行った道中(というか行く直前)の話です。
東京を出発する前に昼食を食べようと、春巻工房さんらと不二家レストランに行きました。
そこで目についたメニューはホットケーキ。

みなさんは子供の頃ホットケーキをいっぱい重ねて豪華に食べたいと思ったことはありませんか?私はあります。
どうやら私は「マックグルメ」をやったせいで何でもかんでも重ねるのが癖になったようです。食べ物を見ると、重ねられるかどうかをまず考えてしまう私。・・・なんとおかしな思考回路。重症ですな。
でも、たまたま隣に座っていた春巻工房さんにその旨を聞いたところ、同意してくれました。
その瞬間から、今回の企画は 春巻工房さんを巻き込んだ上で「ホットケーキをいっぱい重ねて食べよう」に決まりました。


不二家ホットケーキは、1皿に2枚乗っています。今回私は、春巻工房さんと5皿づつ計10皿頼むことにしました。これで、ホットケーキの20枚重ねができるわけです。
店員にホットケーキ10皿を注文したところ、少ししてから上司らしき人をを連れてきました。
その上司は「鉄板が小さいので全部は同時に焼けないけどいいか?」と聞いてきました。
もちろん、全部揃った上で重ねないと意味がありません。重ねずに片っ端から食べたのではただの大食いです。
「時間がかかってもいいです。待ちます」と答えました。
実はこの時点で嫌な予感がしていました。今回の最強の敵は時間制限かもしれないぞ、と。

今ごろ厨房ではオーダーを聞いて
「2人でホットケーキ10皿?アホじゃねーの!?」
などという極めて好意的な罵声があがっていることでしょう。
私の崇高な計画は一般市民には理解されないのでしょうか。

さて、しかるべき時間を経た上でホットケーキが運ばれてきました。

ホットケーキ勢ぞろい

1個あたりが予想よりもでかいです。
店員はシロップの瓶を3本持ってきて、
「あ、当然ですがシロップが足りなくなったら持ってきますから」
と言っていました。

さあ、これらを重ねてみましょう。
とりあえずは、10枚重ねを2つ。

10枚ホットケーキ

10枚まではどうにか重なりました。
ちなみに、次々とホットケーキを重ねていく私たちに気づき、近くの席の客たちは、我々を注目しはじめました。主婦らは興味津々にヒソヒソと話しています。子供らは、どうにも羨ましそうに見つめています。(私の主観でそんな気がするだけですが)

次に、20枚全てをドッキングさせようと試みました。
でも20枚はどうやっても倒れてしまいます。ホットケーキは大きさが均一でないのです。
しかたなく支え付きで写真を撮りました。
これが不二家ホットケーキ20枚重ねの勇姿であります。

20枚ホットケーキ

今回は、1皿650円するホットケーキを10皿頼んでいますから、しめて6500円かかっています。
6500円あればかなり豪華なランチが食べられるような気もしますが、この時は大量にエンドルフィンが分泌されており、そんなことには気づきませんでした。・・・って、気づけよ(笑)。

さて楽しい撮影会が終わったらお食事タイムであります。
1枚あたり意外にボリュームがあります。

下の写真は、最初の頃なので食べていて楽しい春巻さん。
シアワセだなー

しかしながら、食べているうちに、口中の水分が全て吸い取られ パサパサし、全然喉に入っていきません。
6枚目あたりから、かなりキツくなりました。

ここで、TVチャンピオンのホットドッグ早食い大会を思い出しました。
早食いで名を馳せる新井和響氏らはパンが喉を通りにくいため、パンを水に浸して呑み下すという「トウキョウ・スタイル」を採用していました。
しかしながら、さすがの私も、店員の目の前で不二家ホットケーキを水にびちゃびちゃ浸すのは忍びなく、やりませんでした。
そんな状態で苦戦していると、例の店員が通りすがりに、
「残さないでくださいね」
などと言います。
そういう牽制をするか!やるな、店員!

そうこうしていると、バスが出る時間が迫ってきました。
10皿全部焼き終わるまでに時間がかかったのが原因の1つです。
一人で6枚を食べ終わったあたりから、かなりペースも落ちてきて、このままでは完食が間に合いません。
本来は注文した本人が全部食べきるのが望ましいのですが、食べ物を残すのはポリシーに反してしまいますので、仕方なく、他の人たちにも手伝ってもらうことにし、20枚のホットケーキを全てたいらげたのでした。


今回の結論;
 バカ企画は、時間に余裕のあるときにやりましょう。



  2001/7/14 no-be-