「ねぇねぇ、食事おごるけど、食べない?」 私は知り合いのRさんにそう持ちかけました。 「はい。でも、いいんですか?」 彼は単純に喜びました。 「うん。牛丼なんだけどね・・・」 「・・・?」 私が妙にニヤニヤしているので、彼は「おかしいな」と思ったようですが、すでにOKの返事をしてしまったわけで、後の祭です。 こうして、彼の意思に関わらず、私が考案した特製牛丼の試食が強制的に始まりました。 ていうか、私はその牛丼を食べたくないので、他人を使って実験するのであります(笑)。 私がその旨を告げると、彼は観念した死刑囚のように言いました。 「わ・・・わかりました・・・」 「牛丼ひとすじ300年〜早いの、うまいの、安いのぉ〜」 私はキン肉マンよろしく歌いながら、コンビニで材料を買います。 今回の牛丼は「早い」と「安い」に主眼を置いた牛丼です。 私としては、食欲不振の夏にちょうどいいレシピだと思うのですが。 まず、どんぶりにご飯を盛ります。 ここではコンビニの冷えた大盛りご飯を使いました。 ![]() そしてここでおもむろに冷たい牛乳をドボドボ注ぎます。(ガビーン!) ![]() 以上です。(笑) はいできあがり。 文字通り、牛丼でしょ? ![]() しかも、牛丼から体に悪そうな部分を全部取り去った、大変ヘルシーな牛丼です。 おいしい部分も全部取り去っているところが唯一の欠点ですが(笑)。 ちなみに、暖めたり、醤油などの味をつけたり、玉子を入れたりすると、おいしくなってしまうので、禁止しました。あくまでも、冷たいご飯と冷たい牛乳だけの味というシンプルな構成で食べてもらいます。 (私は味の付いていない食べ物を食べるコトが大嫌いなので、想像するだに恐ろしいです) Rさんは、この牛丼を黙々と食べつづけ、ついにクリアました。 ![]() 彼の話によると、どうもこの牛丼は「確実にまずいんだけどゲロを吐く程まではまずくない」という中途半端な状態が延々と(そういえば大盛りでした)続くようです。 地味なボディブローがひたすら打ち込まれ、ダメージは着実に蓄積されていくにもかかわらず、大騒ぎするほどの被害はないので、被害者になりきれずに同情もされすに終わってしまう。 ・・・うわ、それってサイアクですね。(笑) そこで、 Rさんは150のけいけんちをえた。 レベルがあがりました。 上記のように書くと、Rさんは最終的に得をしたような錯覚に陥ると思うので、そうフォローしておきます。(笑) めでたし、めでたし! 今回の結論; 牛丼にはちゃんと牛肉を使いましょう(はじめからわかり切っている結論だったりして) |
1999/09/08 no-be-