おもちゃのカンヅメ当選確率を調査する


キョロちゃんでおなじみの森永チョコボール。
くちばし部分に「金のエンゼル」がついていれば、おもちゃのカンヅメがもらえます。また、「銀のエンゼル」が出たら、それを5枚集めればもらえます。
子供の頃、チョコボールを買ってもエンゼルが全然出ず、「本当に当たりは入っとんのかーい!」と絶叫しかけた記憶があります。
一体、おもちゃのカンヅメはどれくらいの確率で当たるのでしょうか。

今回はその実験をしてみました。


まずは、チョコボールを買ってきます。

ここで5〜6箱買ったところで、ランダムサンプリングの母集団として十分な数にはなりません。ということで、100箱買うことにしました(うわぁ、大人買い)。
というわけで、実験予算である6000円を握りしめて颯爽とコンビニに買いに行ったのですが・・・店には5〜6箱しか売ってません。
店員に聞くと、そんなに大量に在庫はないとのこと。ま、そりゃそうだ。
できれば統計上、条件を合わせるため、同じ店で100箱買いたいものです。

で、作戦変更。
バカ企画の共同実行人である友人Kに今回の計画を打ち明けたところ、彼は量販店のロヂャースでパック買いしてきてくれました。

ドドォォォン

20箱で1パックを形成し、それを5包ゲット。なかなかの迫力であります。
さすがに、殆ど買占め状態だったとか。


で、なんとなく、100箱を一直線に並べてみたりします。結構長いです。

一直線


しかも、百の字をつくっちゃったりして、しばらく遊んでみたり。

百式


さて、並べるのに飽きた我々は、集計を始めました。
ひたすら箱を開けて、くちばしの確認をします。

「また黄色だ。全然エンゼル出ない」
「出ないよー」
「うん、こっちも出ない。100箱買ったけど、1個も出ないんじゃないの?」
「確かに、100箱に1箱くらいカンヅメ送ったら森永も結構辛いのかも」
このまま何も出ないと、実験としては大変格好悪い結果になります。どうにか出てほしいものであります。

とか言っているうちに・・・
「あっ、銀が出た!」
「よ、よかった。なんとか格好がつく!」
「こっちも!」
続々と寄せられる吉報。当初の予想に反して、意外と入っているかもしれません。

ところで、我々はエンゼルの確認と並行して、チョコボールの数も数えておりました。
そのチョコボールを数えながら別の入れ物に移していくと・・・
こんなになりました。

犬のエサ


しばらく見ているとチョコボールに見えなくなります。
パチンコ玉というよりは、まるで犬のエサであります(泣)。
一度「犬のエサ」だと認識してしまうと、食べるのに「人間の尊厳」というものが邪魔してしまいます。むむぅ(涙)。

ちなみに、エンゼル確認は割と楽しい作業なのですが、このチョコボールカウントは大変辛い作業です。何しろ100箱分なのですから、先が長すぎて士気が崩壊し、途中でカウントを断念してしまいました。
もっとも、各箱にはほぼ同じ数が入っていたので、数える意味はあまりないようです。


さて、最終的に森永チョコボール100箱に、エンゼルはどれだけ含まれていたか、結果を発表します。
パンパカパーン。

<結果>
・金のエンゼル:1枚
・銀のエンゼル:5枚

だぁれもいないと思っていても、どこかにどこかにエンゼルがぁ〜


ちょうどおもちゃのカンヅメ2個分が当たったことになります。
つまり、おもちゃのカンヅメが丸々1個当たる確率は2%ということです。
また、1パック(20個)の中に決まった数のエンゼルが入っているわけではなく、完全にランダムに封入されているようです。

写真ではわかりにくいのですが、銀のエンゼルが単なる印刷なのに対し、金のエンゼルは箔押ししてあり、差別化が図られています。豪華にキンキラ輝いております。

ちなみにこの実験のあと、友人の毒ちゃんと話をしたのですが、彼が森永の社員に聞いたところ、5ダースに1個しか銀のエンゼルは入っていないとのこと。同様に金のエンゼルは20ダースに1個だそうな。
だとすると、私の実験は確率を10倍以上無視した高当選率ということになります。
しかし経験上、彼の話すことのおよそ8割はでまかせなので、ちょっと置いときます(笑)。

さらにそのあと、友人の春巻工房さんと話したところ、彼も30個くらいチョコボールを買ったそうです(別に確率を調べるためではなく、単に食べたかったから買ったらしい)。
そしてその結果は、私の実験と大体似たような確率(2%弱)でエンゼルが出たそうです。
というわけで、この2%という数値はそれなりに信憑性のある数だと思われます。

現在の森永チョコボールのキャンペーンはエンゼルを集めると「過去缶」「未来缶」の2種類のどちらかがもらえます。これからエンゼルを森永に送り、過去缶と未来缶の両方をゲットしようと思います。
届いたら、何が入っていたかをこのホームページで報告したいと思います。
子供の頃は「わぁ、欲しい〜ッ!」とか思ったものでも、大人になってから見ると、きっとショボいものなんでしょうが・・・

ちなみに、この統計をとった当時、はずれのくちばしを10枚ハガキに貼って送ると、「弐千年之缶詰」というのが当たるキャンペーンをやっておりました。私も締め切りまでに8通ほど送ったのですが、あれから2ヶ月以上経ちましたが何も送られてこないので、どうやら全滅したようです。無念ナリ。


今回の結論;
 おもちゃのカンヅメは全然当たらないわけではなく、それなりに当たります。



  2001/4/1 no-be-