市販の、まずいジュース(以下、MJと呼びます)には限界があります。やはり、売り物である以上、メーカーはあまりにもヒドい味のジュースは販売しないからです。(「ガキ水」のように、まずい事自体が目的なものは別ですが) そうなると、MJ開拓者がもう1ランクステップアップするために必要な事は「オリジナルブレンド」ということになります。 ここでは、MJブレンドに関する話をしましょう。 <乱数にまかせたオリジナルブレンドの作成> 私達が飲み物を飲む時は、とりあえず6種類の飲み物を買ってきます。そして、やおらサイコロを3個握りしめ、ゴロゴロと振るのです。そしてその6種類の飲み物に、あらかじめ、サイコロ1が出たらこの飲み物、2が出たらこの飲み物、という風に数字を割り振っておき、サイコロ様の啓示に基づいてブレンドするのです。 この方法だと、6×6×6=216通りの味が楽しめるわけです。 理論上、36分の1の確率で、ブレンドなしの元通りのまともな飲み物が飲めます。しかしこの遊びはまともなものを飲むのが目的ではなく、乱数で発生した意外なブレンドを楽しむのが目的なので、まともな飲み物の発生など、忌むべき最低の結果に他なりません。クソの役にも立たないのです。 ちなみに、乳酸飲料系の飲み物が混ざると、味がケンカしないようにまろやかに混ざってしまいます。それでは面白くないので、そういったものはなるべく混ぜないようにしましょう。コーヒーや紅茶や果汁100%系ジュースやミネラルウォーターが混ざると破壊力は大きいです。 なお、トマトジュースやコーンポタージュや栄養ドリンクは問答無用の破壊力を持つため、一度でも混ぜることにしたら、それ以後は、ドラゴンボールのようなインフレ状態が発生します。それらを入れるかどうかはみなさんの判断にまかせます。 <恣意的なオリジナルブレンドの作成> レベルが高くなったら、自分の意思でオリジナルドリンクをブレンドしてつくってみましょう。 ファミレスのGUST等では飲み物を自由に好きなだけおかわりできる、ドリンクバーがあります。これを利用すると効率よく実験できます。 ジャンケンで勝った人が、負けた人に対して、オリジナルドリンクをつくってあげる、という遊びをするとさらに燃えますよね。 ただ経験上、やたらと色々な種類を混ぜると、かえってそれぞれの素材の良さが消えてしまいます。なんでも混ぜればいいというものではありません。コーヒーや、紅茶・ウーロン茶などのお茶系を混ぜる場合は、それぞれの特徴である苦みや渋みをできるだけ残すようにしたいものです。 以下に、これまでに開発した(あるいは開発中の)特別まずいブレンドをご紹介しましょう。どれもこれも、かなりの破壊力です。 開発コード:OC 通称:オレンジコーヒー 破壊力:700MJ オレンジジュースとコーヒーを混ぜたもの。今では、このブレンドのまずさはMJ界では有名です。 以前、乱数ブレンドで偶然作り出された時は吐きそうでした。コーヒーの苦みとオレンジジュースの酸味が絶妙にマッチし、どうにもなりません。 ちなみに私はそれ以前にコーヒー自体が嫌いなので、コーヒーが入った瞬間に、まずいのですが。 (私は、みんながどうしてコーヒーなどという下司な泥水なんか飲むのか信じられません) 開発コード:AJI 通称:旨味ドリンク 破壊力:690MJ(予想値) これはまだ実験しておらず、机上の空論ではあります。 知り合いの話によると、味の素をお湯で溶かしただけの飲み物が爆裂的にまずいらしいです。経験上、シンプルなものは破壊力が相当なものになるので、旨味だけが存在して他の味がない飲み物は想像を絶しますね。ぐえ。 開発コード:T−FLOAT 通称:トマトフロート 破壊力:512MJ 調布にある某喫茶店は、100円増しくらいでドリンクにバニラアイスを乗せてくれて、「フロート」にしてくれます。普通は「コーラフロート」とか「コーヒーフロート」とかにするのですが、私はトマトジュースにフロートが可能かどうか気になりました。果たせるかな、フロートは可能ということで、罰ゲームでジャンケンで負けた者がトマトジュースフロートを飲むことになりました。 真紅のトマトジュースに白いバニラアイスを混ぜると、ピンク色になるところが実に芸術的な一品です。ちなみに、負けてそれを飲んだO君は「味覚の破壊された男」として有名な人物だったため、まるでダメージを受けていませんでした。残念。 この他、ウーロンフロートを自ら頼んだ剛の者もいました。 開発コード:RFO 通称:レッドオレンジ 破壊力:710MJ これは、個人的にはかなりの破壊力を持つブレンドだと思っています。 100%系のオレンジジュースに、「赤いきつね」の残り汁を入れます(!)。なるべく底の方の、スパイスやらがたくさん入っている汁がいいです。このブレンドをすると、醤油と化学調味料と100%オレンジの酸味が合わさり、ゲロの風味がするのです。 同様に、醤油系のカップラーメンにお湯を入れる代わりにオレンジジュースを入れても似たような状況が楽しめます(こっちのほうがとてつもなく地獄)。 四の五の言わず、ぜひ一度ご賞味下さい。 開発コード:PM−MELON 通称:ポリンキーメロン 破壊力:640MJ これはドリンクという範疇からははずれてしまうので、参考にすぎません。コイケヤのスナック・ポリンキーのマイルドコーン味を食べて口の中に残っている状態で、乳酸飲料のメロンを飲むと、ブタのエサの風味がします。げぇ。 ポリンキーのマイルドコーン味が今なお入手できるかどうかは不明です。 というわけで、すばらしいブレンドを知っている方はぜひ教えてください。
|
1999/06/23 no-be-