MJとダイエット

MJとダイエット


はっきり言いますと、私は、MJが好きです。
ここで言う「MJ」とは、「まずいジュース」のことです。 (なぜまずいものが好きかの理由は、前項「まずい食べ物、万歳」を参照してください)
伝説のMJである「サスケ」に始まり、「マリンクラブ」「ウィリー」「スイカソーダ」「ジャズイン」「ポストウォーター」「メッコール」「ガキ水」などいろいろありますね。
その他、ヤクルトの「ストライカー・アクアブルー」なども、ぬるいと吐きそうになるレベルのなかなか手強いMJですが、最近のヒットといえば、やはり、とんがらCでしょう。

私はあれは革命的な飲み物だと思います。
飲むと、生姜っぽい甘い味がうっすらとすると思いきや、やがて辛さがのどを襲います。
なんじゃこりゃ。ぎゃー辛い。甘さと辛さが別々に存在するよー。
大塚ベバレジ、血迷ったか!?
しかし、その辛さはカレーのようにずーっと続くわけではなく、あくまでも一時的なもの。しばらくすると消えてしまいます。そこがこの飲み物の凄いところです。やるやん。
これまで、飲み物の味に辛さをプラスするなどという馬鹿な考えは商業主義社会では通用しませんでした。
なにしろ飲み物の主な目的は、のどの渇きを潤すことです。しかし「辛さ」はそれに完全に矛盾します。
これまでの飲み物の概念外なので、「まずい」としか言えないのです。
ところが、そういったデメリットを覆す要素が「マイナスカロリー」です。
ダイエットは年頃の女性の永遠の課題なのですが、この飲み物を飲むとカロリーが増えないばかりか、逆に減るというのです。
カプサイシンの働きがダイエットにいいんですねー。このカプサイシンにはエネルギー代謝を促進させる、すなわち効率よくエネルギーを作りださせる作用があります。また、脂肪を積極的に燃焼させる作用があります。これにより、楽な状態で運動ができて糖質がよく燃えるうえに、運動終了後は勝手に脂肪がよく燃えてくれることになります。すばらしい。
ともかく、「体にイイ」という漠然とした効果の健康飲料よりも、「ダイエットにイイ」とんがらCの方が、よっぽど現実性を帯びているのでしょう、きっと。
おかげで、あんなまずいのに売れているという話です。
(でも、あれのペットボトルの500ccを全部飲むのは絶対に拷問だと思う)

さて、マイナスカロリー飲料を私も考えてみました。

例えば、以前「プリンシェイク」という飲み物がありました。固まったプリンが缶に入っていて、それを振ることにより、飲めるようになるというものです。たくさん振ると(例えば10回以上)液体状になり、少ししか振らないと(例えば5回以下)どろどろした半個体状の感触が楽しめるという、本人参加型のアクティブなエンターテイメント飲料でした。ちなみに1回も振らないと個体のままなので、プリンは一向に缶から出て来ず、あほうの如く口を開けたままになるので注意。
で、マイナスカロリーについてですが、思いっきりプリンを固く作るというのはどうでしょう。
でもって、缶には「飲む前に1万回振って下さい」って書いてあるの(笑)。
それだけたくさん振れば、かなりのカロリーを消費するはずです。

設備的にやる場合。
まず、自動販売機にお金を入れてボタンを押すと、何やらコインが出てきます。で、それを見ると
「この右30m先にある自動販売機にこのコインを入れて下さい」
って書いてある。
で、そこまで行って自動販売機にコインを入れるとまた別のコインが出てきて、また別の自動販売機にそれを入れろって書いてある。
そういったたらい回しの繰り返しをするうちに、いつしか元の場所に戻ってきて、コインを入れるとやっと当初飲むつもりだった飲み物が出てくる。
何キロも歩かされることによって、かなりのカロリーを消費できます。しかも、戻ってくる頃には喉がすっかり乾いて、その飲み物はいつもに増してとってもおいしいはずです!

というわけで、それらの飲み物をローカロリーにつくっておけば、差し引きでカロリーはマイナスになるという寸法です。おめでとーっ!

まあ、途中の過程が非常にツラいのが玉にキズですが・・・って、ひょっとしてそれは致命的?




  1999/06/09 no-be-